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2010/11/26 15:08

業界マップ ベンダーの勢力と市場がひとめでわかる

会計システム(年商50億円未満の企業向け) (2010年11月)

 年商50億円未満の中小企業向け会計システム市場に変化の波が押し寄せている。メーカー各社はSaaSへの取り組みを表明。販売店の動きも一部で慌ただしくなってきた。

 メーカーや販売店の間で温度差はあるが、SaaSへの関心は高い。SaaSは新規導入の後押しとなりそうである。一方で、パッケージとSaaSの導入比率が今後どのように推移していくのか。販売店はもちろん、会計事務所の取り込みが今後の市場動向を左右しそうだ。

1位の「勘定奉行」を「弥生会計」が追う展開

 中小企業(年商50億円未満)向けの会計システム市場は、リーマン・ショック以降の経済不況から脱して改善傾向にある。ノークリサーチの調査(2010年8月)によれば、オービックビジネスコンサルタント(OBC)の「勘定奉行」が24.3%でトップを走り、2位の弥生の「弥生会計」が21.2%で後を追う展開となっている。

会計システム製品/サービスのシェア
※年商50億円未満企業への導入実績

 この二つのシェアを合計すると、全体の半数近くを占めることになり、中小企業から圧倒的な支持を得ている状況がわかる。3位以下はOSK、ピー・シー・エー(PCA)、NTTデータシステムズなどの製品が入り乱れる混戦摸様。NTTデータシステムズは今後、「SCAW 財務管理システム」ユーザーを後継製品「Biz∫会計」に3、4年かけてアップグレードしていく方針を打ち出している。SaaS提供の動きが一部で活発だが、ノークリサーチの岩上由高・シニアナリストは「中小企業に対する会計のSaaS提供はそれほど売り上げ規模の拡大は期待できない。法人数は多いが単価が低いから」と指摘している。

 有力な販売チャネルとして、事務機ディーラーとメーカー系販売店が存在する。PCAやOBCは事務機ディーラー経由の販売が大きな割合を占める。家電量販店が主要なチャネルとなっているのは、従業員10名未満の企業がユーザーの87%を占める弥生である。中小企業の場合は、会計事務所が会計システム活用のカギを握っており、TKCとミロク情報サービス(MJS)、日本デジタル研究所(JDL)の3社が会計事務所向けの会計専用機や財務・税務の業務ソフトで強みをもつ。

 会計システムは、他の基幹系システムに比べて導入率が高く、継続して利用されている。PCAが実施したバージョンアップキャンペーンは、こうした既存ユーザーの囲い込みを狙ったものだ。一方で、企業総数の99.7%を占める従業員20人未満の約366万社は、その半数ほどが手作業で会計処理を行っているという実態がある。

★会計システムの現状について分析した解説記事
<Industry Chart 業界の今を俯瞰する>会計システム(年商50億円未満の企業向け) 会計システム市場に変化の波 SaaSへの取り組みに温度差 の全文を読む

※本記事は、週刊BCN 2010年11月22日付 Vol.1359より一部抜粋したものです。会員登録していただくと、オリジナルの記事全文をお読みいただけます。会員登録はこちら(無料)。

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