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2011/08/26 10:21

業界マップ ベンダーの勢力と市場がひとめでわかる

中堅・中小企業向けERP (2011年8月)

 中堅・中小企業向けERP(統合基幹業務システム)市場をめぐる競争が激しさを増している。あるベンダーの幹部は、「ERPは儲からない商売」とため息をつく。SAPジャパンやオービックビジネスコンサルタントなどの“新顔”が勢力を拡大しており、既存の国産ERPベンダーは厳しい戦いを迫られそうだ。

2010年の基幹系システム投資は更新需要が中心

 調査会社のノークリサーチによると、2009年におけるERP市場規模は、リーマン・ショックに端を発する経済環境の悪化を受けて、前年比9.8%減の3090億8000万円だった。これを年商規模別にみると、年商500億円以上の大企業は13.0%減、5億円以上500億円未満の中堅・中小企業(SMB)は7.1%減だった。リーマン・ショックの発生でSMBのIT投資は大幅に落ち込んだが、サーバーの耐用年数超過への対応やERPのバージョンアップといったシステム更新をこれ以上引き延ばすことができない状況にあったため、大企業に比べると軽微な減少幅となった。

国内ERP市場の規模推移

 2010年も基幹系システム投資は更新需要が中心となる横ばい傾向が続き、新規投資の需要が本格的に回復し始めるのは2011年以降と予想している。ただし、業種・業態によって個別のニーズがあるとして、ノークリサーチは、それらに対応する具体的なソリューションの提案が求められると指摘している。

SAPジャパンが躍進、国内ベンダーが追う展開

 ノークリサーチの調査では、2010年における年商500億円未満のSMBの導入シェアで1位を獲得したのはSAPジャパン「SAP ERP(R3を含む)/SAP Business All-in-One」の11.4%だった。2位は、富士通「GLOVIAシリーズ」の10.0%、3位はオービックビジネスコンサルタント(OBC)「奉行V ERP/奉行新ERP(奉行21シリーズ/奉行iシリーズを除く)」の6.4%、4位はNTTデータシステムズ「SCAWシリーズ」と日本オラクル「Oracle E-Business Suite」の5.9%だった。

2010年中堅・中小企業におけるERPの導入社数シェア

 SAPジャパンは、同社でSMBを表す「SME」の定義を従来の年商1000億円以下の企業から年商300億円以下の企業に引き下げ、SAP Business All-in-Oneの訴求を強めている。こうした取り組みが功を奏し、09年の調査でOBCに次いでシェア2位だったSAPジャパンは、競合がひしめくなかで翌年は1位に踊り出た。一方で、同じく外資系の日本オラクルは、大企業市場と比べてSMB市場ではそれほどの存在感を発揮できていない。

★詳細な解説記事
<Industry Chart 業界の今を俯瞰する>中堅・中小企業向けERP 競争がより激しさを増す 独自色の打ち出しが成長に不可欠 の全文を読む

※本記事は、週刊BCN 2011年8月22日付 vol.1395より一部抜粋したものです。会員登録していただくと、オリジナルの記事全文をお読みいただけます。会員登録はこちら(無料)。

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