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2012/01/20 10:30

業界マップ ベンダーの勢力と市場がひとめでわかる

情報サービス市場 (2012年1月)

 情報サービス市場は、再編の荒波に揉まれている。再編の結果、トップ集団である年商3000億円規模のSIerの数が増え、さらに次の再編への連鎖の可能性が高まっているのだ。国内市場の伸び悩みに加え、先行投資が重くのしかかるクラウドコンピューティング。また、ユーザー企業のアジア成長国への進出に対応するために、SIerは規模のメリットを追求する動きに拍車をかけている。

脱「3000億円クラブ」の動きが活発化

 SIerのトップグループは、年商1兆円超えのNTTデータを頂点に、年商3000億円規模、年商1000億~2000億円規模、中堅・中小SIerに大別することができる。とりわけ年商3000億円規模のSIerは、NTTデータに次ぐ二番手グループを形成していることから「年商3000億円クラブ」とも呼ばれる。

年商規模でみるSIerの分布図

 年商3000億円クラブには、ここ1年余りで日立系SIer4社の再編によって誕生した日立ソリューションズと日立システムズ、旧住商情報システムと旧CSKが経営統合したSCSKが、新たに参画。だが一方で、年商4000億~1兆円の層が空白地帯のまま残っており、今後の業界再編によって年商3000億円クラブから頭一つ抜け出し、新たなトップグループを形成する可能性が高い。実際、日立ソリューションズと日立システムズを合わせて年商6000億円規模とみる向きもある。既存の3000億円プレーヤーのなかには三番手グループへの転落に甘んじようとしない動きもあることから、再編が次の再編を誘発する連鎖も予想される。

国内情報サービス市場は一進一退

 下図で示したように、国内情報サービス市場は一進一退の状況にある。この国内市場の伸び悩みが、業界の再編圧力の大きな要因の一つになっている。限られた市場でより有利に受注を獲得するためには、ある程度の規模の大きさが求められる。さらに、クラウドコンピューティングをはじめとする「所有から利用へ」の動きによって、データセンター(DC)や共同利用型の業務アプリケーションソフト開発など、SIerによる先行投資の負担は増える一方だ。これに耐えられるだけの財務基盤を確保するという側面からみても、再編のメリットは大きい。

情報サービス業売上高の前年同月比推移

 SCSKも経営統合によるメリットを手に入れたケースだ。旧住商情報システムはクラウド/SaaSの基盤となるDC設備で他の大手SIerに比べて後れをとっていた感は否めなかった。だが、旧CSKが大規模なDCを多数保有していたことで、SCSKは首都圏と関西圏を合わせて10か所のDCを運営する国内有数のSIerへと変貌している。

★詳細な解説記事
<Industry Chart 業界の今を俯瞰する>情報サービス市場 変貌する情報サービス業 再編が再編を呼ぶ連鎖の可能性 の全文を読む

※本記事は、週刊BCN 2012年1月16日付 vol.1415より一部抜粋したものです。会員登録していただくと、オリジナルの記事全文をお読みいただけます。会員登録はこちら(無料)。

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