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2011/05/27 10:22

業界マップ ベンダーの勢力と市場がひとめでわかる

Linux市場 (2011年5月)

 複数の開発者がソフトウェアを共同開発・改善し、無償で配布されるオープンソースソフト(OSS)。Linuxはその代表的なソフトだ。無償版だけでなく、専門のLinuxベンダーが独自サービスを加えた有償モデルもある。SIerにとっては、Windowsなどの商用OSに比べて、開発コストを低減できるメリットがある。

安定成長が期待できる有望OS

 Windows、UNIX、そして有償Linuxなどを合計した国内のサーバー向けOS市場は、中期的にみてほぼ横ばいだ。IDC Japanの調査データによると、2009年~14年の年間平均成長率(CAGR)は0.3%。しかし、全体が横ばいでも、Linuxは伸びる予測だ。同じ期間でのCAGRは8.5%。唯一、気を吐く存在といえる。 

国内サーバーOSの市場規模推移

 情報処理推進機構(IPA)がおよそ1年前にソフト開発企業やSIerなどを対象に行った調査によると、Linuxを含めたOSSを情報システム構築に活用しているケースは全体の約70%を占めた。また、「OSSを業務に利用している」と回答した開発者は25.8%になり、4人に1人はOSSの開発スキルを身につけていることも明らかになっている。活用する理由で最も多いのは、「(情報システムを)低価格で提供できること」で61.9%を占めている。SI案件の原価を抑えるためにOSという部品をより安価にしたいという考えから、LinuxをOSに採用したシステムを提案する機会が増えているのだろう。

有償版はレッドハットが優勢

 WindowsやUNIXに比べて、Linuxの種類は多い。各メーカーが独自サービスを付加した有償版と無償版は、合わせて約20種類がある。表には主なLinuxをまとめた。有償版では、レッドハットを筆頭にノベル、ミラクル・リナックス、ターボリナックスが主なプレーヤーだ。なかでも、ミラクル・リナックスはユニークな開発体制をもつ。コミュニティに加え、韓国のハーンソフトや中国のレッドフラグといった、アジアの有力Linuxメーカーと共同で開発する体制を敷く。協業することで開発コストを削減できるほか、「各国での要望、ニーズを取り入れることで品質の高いLinuxを開発することができる」(ミラクル・リナックスの児玉崇社長)という。 

主なLinuxの種類

 市場獲得争いで最も高いシェアをもつのがレッドハットで、過半数を握っている。レッドハットは、Linuxだけでなく、仮想化ソフトやアプリケーションサーバーなども企業買収を通じて製品化し、Linuxで獲得したユーザー企業に対して新たな提案をしようとしているのが最近の動きだ。

★詳細な解説記事
<Industry Chart 業界の今を俯瞰する>Linux 安定成長が見込める有望OS 利用用途広がり、当たり前の存在に の全文を読む

※本記事は、週刊BCN 2011年月23日付 Vol.1383より一部抜粋したものです。会員登録していただくと、オリジナルの記事全文をお読みいただけます。会員登録はこちら(無料)。

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